メーカー不明 中華製電動ガン H&K SL-8修理依頼
どうもご無沙汰してました。オッドボール三等軍曹です。
今回は珍しいモノの修理依頼が入り込んできました。
結構マイナーなのに見たことがある人もそこそこいるH&K G36シリーズの民間モデル!!バイオハザード4の後半でよくお世話になりました…。
その名も… H&K SL-8!!
部屋が汚いのはご容赦ください…(笑)
依頼主いわく、前のオーナーがずっと家に放置していた物を動くようにして欲しいと持ってきたみたいです。
依頼の内容はトリガーを引いてもうんともすんとも言わないという状況。
これは電動ガンの典型的なトラブルですね…(笑)
実は、コレ、私がこのブログを始める前に一度中身を確認した物だったんですけど、その時に大体の原因はつかめていて部品が無いがゆえに修理を見送った代物だったんです…無念…
私自身、コイツは最近売ってるところを見たことが無い気がします…。それも相まって、互換パーツを最近まで見つけることが出来なかった訳ですよ…(笑)ちょっと前まではARES辺りが売ってませんでしたっけね?
物は知ってはいたんですけど実物を今まで見たことも触ったことも無かったので、おっかなびっくりな修理作業になる気がしますね…(笑)それでいいのか
とりあえずまずは分解&洗浄です!海外製電動ガンの殆どは緑色の俗にいうエイリアングリスがべったりついていたり、軸の歪み、ギアの具合などを見てチューンしてやる必要があります。中にはアタリの個体もあるにはあるんですが…
分解はピンを抜いていけばモジュールごとに分解できる構造になっているようです。
まずは、逆ネジになっているアウターバレルを外して…
※画像のモデルは既にマルイM16用インナーバレルを組み込んでいる状態です。純正はアウターのネジの所までの長さのバレルになります。
バッテリーを装着するだけならここまでの分解で終わりです。
メカボックスまで分解するのならマガジンハウジングのピンとレシーバー後端の六角ボルトを抜き、レシーバーを分解してグリップとメカボックスを固定しているピンを抜けばメカボックスが取り外せます。
ここで注意することは、マガジンハウジングの固定ピンは六角ネジになっているので緩めないと外すことが出来ないので注意してください。それを知らずにハンマーなどで叩いてしまうと破損してしまう恐れがありますので…
本来なら、グリップ底の固定ネジも外さなければメカボックスは外れないのですが、中古ということもあり最初から欠品していたので飛ばします。
これでメカボックスを取り出すことが出来ました!
一応一通り見てみた感じは、メカボックスはVer.3タイプの様で海外製お得意のトリガースイッチがマイクロスイッチになっているタイプでした。これが前述の一度修理を見送った原因です。
マイクロスイッチがどうやら焼けてしまっていて、電気が通らなくなってしまっていた様です。今回は運よく替えが入手できたので進めていきたいと思います!
洗浄前のメカボ内部の画像です。※スプリングや、一部の部品なども過去にマルイ製の部品に変えてあります。
放置してあった割には綺麗で、エイリアングリスも塗ってなかったのですがギアが入るところに傷がついていたりとこのまま組み上げるには少し不安があるので…ヒャッハー!汚物は消毒だぁぁぁ!!Let`s洗浄です!
これが洗浄後のメカボ内部の画像になります。
洗浄ついでにピストンレールの研磨もしておきました!
分かりにくいかもしれないですが、研磨したことによって少し光って見えるのが分かりますでしょうか?写真撮るの上手くなりたいなぁ~…
ギアやピストン、シリンダー等もきれいに洗って、再度グリスアップとシム調整をします。シム調整のことは多分ここよりも他所様の方がしっかりやっておられると思うのでここでは割愛します(他力本願)
洗い終わったパーツたちに...
グリスをしっかり塗り込んで...
ピストンやギアにしっかりグリスを塗り込んでおかないと、ギアクラッシュやギアの鳴りに繋がるのでしっかりやっておきましょう!場合によっては動きがスムーズになってサイクルがほんの少しだけ上がることもある様です。
シリンダーとシリンダーヘッドが少し緩いみたいなのでシールテープを巻いて気密を取ります。
ここで気密がしっかりとれていないとエア漏れを起こして初速の低下や飛距離が伸びないなんてことになるので、「シリンダーヘッドが外れやすいな」なんて思った人はやっておいて損は無いかと思います。
グリスアップも終わったら、メカボックスにパーツを組み込んでいくのですが、ギアを組み込む前に軸受けを瞬間接着剤等でしっかり固定します。この時、軸受けを真っ直ぐ固定できていないとギアの破損やトラブルに繋がりますので慎重に固定してください。
全て組み終わったものがこちらになります。あ、軸受けの写真撮り忘れてた...
そして、今回の修理で一番重要かつ以前リタイアする原因になったマイクロスイッチの組み込み作業!!
新品のマイクロスイッチに交換していきます!
これが今回交換するスイッチです。
このスイッチを最後に組み込んでメカボを閉じれば調整は完了です!
スイッチをはんだ付けする際の注意としては、あまりこてを当てすぎると熱でスイッチの中が壊れてしまうので要注意です!!ここで壊してしまっては今回の修理の意味がなくなってしまうので...。
全てが組み終わり、作動確認の為にバッテリーをつなぎ作動テストをします
作動させてみた時の動画です。
バッチリ動いてるので修理成功です!!
今回はここまでにしておいて、次回からは組み立て、バレル周りのリペアに入っていきます。
閲覧ありがとうございました!